
生まれも育ちも性格も経歴も部活も趣味も何から何まで全部違うのに、全ての受験生に共通する必勝法とか秘訣とかなんかありまへん。あるはずないやん。あほらしなってくるわ。そんなもんがあると信じるのは、嘘情報に騙されるのと同じですわ。無いものを探すのは時間の無駄でっせ。
面接対策本やネットや動画に、その手の面接必勝法とか、志望動機作成法とか、勝てる自己ピーの作り方とか溢れ返ってますよね。ほんで、そのとおりやれば合格できるとみんなマジで信じてるんですかね。
その手の情報を見て志望動機や自己ピーを書いているのは君だけじゃないんやで。みんなが見てて、みんなが信じて書いてるから、面接カードの中身はみんな似たり寄ったりの金太郎飴になってるんやで。面接本番の質疑応答内容も、どいつもこいつもみんな異口同音に似たセリフを喋ってるんやで。
他の受験生と同じような面接をして、他の受験生より高評価が獲れるとマジで思ってるんですかね。合格するには、だいたい上位3割に入らなあかんのやで。他の受験生と同じ面接で、上位3割に入るなんか無理です。高評価なんか絶対不可能です。似たような受験生の大群の中に埋もれて面接落ちに決まってるやん。なんでこんな簡単な事がわからへんのやろな。
仮にですよ、仮に必勝法とか秘訣とかが存在するとしましょうか。それをネットや動画に出し、本にした時点で、あっという間に価値は消え失せます。情報というものは一部の少数の人間が握っている時に価値があるんやで。ネットや動画の必勝法とか秘訣なんか、日本中の公務員受験生が知ってる役立たずで陳腐なクズ情報やん。
合格したければ、世の中に大量に出回っている情報に頼るのは止めなはれ。自分の頭で考えて、知恵を絞って工夫しなはれ。面接本やネットの中に、君の熱いヤル気や輝く個性が書いてあるはずないやろ。
そやけど実は、面接本やネットの情報は、ある意味むっちゃ役に立つんよ。反面教師として使ったええんよ。とっても参考になりまっせ。否、反面教師としての利用こそが、そのあるべき姿であり、その存在意義なんよ。アハハハハ。面接職人松田佳久54歳